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D2C「あるある課題」を解決するシステム構築とは?

D2Cを運営していると「売上は伸びてきたけど、現場が回らない」「施策は増えたのに、管理が追いつかない」そんな成長フェーズ特有の悩みが必ず出てきます。

これらの多くは、仕組み(システム)が事業の成長に追いついていないことが原因です。D2Cの課題は「ツール追加」ではなく「構造整理」で解決すべきです。本記事では、D2Cでよくある課題を整理しながら、それらを解決するためのシステム構築の考え方を解説します。

 

👉 この記事で学べるポイント:

  • D2C成長フェーズで起きがちな典型的課題とその背景

  • 課題が繰り返し発生する構造的な理由

  • システム構築による解決アプローチと改善の判断ポイント


INDEX

D2Cでよくある「あるある課題」


D2Cが成長すると、注文・在庫・出荷管理が煩雑になり、複数のツールやスプレッドシートで管理する状態が続きます。顧客データも、EC・CRM・問い合わせツールにバラバラに存在し、一人の顧客像を把握するのに時間がかかります。


また、問い合わせ対応が追いつかず、手作業での転記や確認作業が増えることでミスが起きやすくなります。さらに、特定の担当者しか分からない業務が増え、属人化が進みます。こうした課題は、売上成長と同時に運用の歪みとして表面化してくるのです。


なぜ課題は繰り返し発生するのか


多くのD2Cでは、課題が出るたびに新しいツールを追加したり、一時的な対応で乗り切ったりすることが繰り返されます。全体の設計図がないまま、部分的な改善を積み重ねた結果、システム全体が複雑化し、かえって運用負荷が増えていきます。


「今を回すこと」が最優先され、将来のスケールや改善しやすさを考える余裕がないことも一因です。部分最適の積み重ねが、全体最適を壊していく構造になっているため、同じような課題が形を変えて繰り返し現れます。


課題別|システム構築による解決アプローチ

 

課題1:業務が属人化している

管理画面を統合し、誰でも同じ手順で操作できる仕組みにすることで、属人化を解消できます。業務フローを可視化し、システム上で承認や確認のステップを設計することで、担当者が変わっても業務が止まらない体制を作れます。

課題2:顧客データが分断されている

CRMや会員機能を強化し、購入履歴・問い合わせ履歴・行動データを一元管理することで、顧客一人ひとりの状況を正確に把握できるようになります。データが統合されることで、パーソナライズ施策やリピート率向上にもつながります。

課題3:在庫・出荷トラブルが多い

販売管理・在庫管理システムとの連携により、在庫の自動更新や出荷指示の効率化が可能になります。API連携を活用すれば、ECプラットフォームと基幹システム間のデータ同期が自動化され、手作業によるミスや遅延を防げます。

これらの課題は、過去記事「freee・マネーフォワードAPI連携の開発ポイントと事例」をあわせてご覧いただくと、理解しやすいです。


システム構築で失敗しやすいポイント


D2Cのシステム構築でよくある失敗は、いきなりフルスクラッチ開発に走ってしまうことです。ゼロから作れば理想的なシステムになると考えがちですが、時間とコストが膨らみ、完成する頃には事業フェーズが変わっていることもあります。

また、要件を完璧に詰めようとして検討が止まってしまったり、現場の実際の運用を無視した設計になってしまったりすることも失敗の典型です。システム構築は「完璧を目指す」より「段階的に改善できる設計」を目指す方が、D2Cの成長スピードに合います。

これらのポイントは、過去記事「ノーコードでは限界?D2Cが次に進むためのWeb開発の選択肢」でも詳しく解説しています。


システム改善判断チェックリスト(10項目)

【 ✅ システム改善判断チェックリスト 】
① 今の課題は「運用の工夫」or「構造」の問題か?
② ツールを追加するだけで本質的に解決できる問題か?
③ 業務フローを整理・可視化できているか?
④ 顧客データを一元管理できているか?
⑤ 属人化を解消できる設計になっているか?
⑥ 将来のスケールや拡張を見据えた構造か?
⑦ 社内・外部パートナーの開発体制は整っているか?
⑧ 手作業・転記作業が多く発生していないか?
⑨ 在庫・出荷・問い合わせ対応のボトルネックは明確か?
⑩ システム改善の投資対効果を試算できているか?

D2Cのシステム改善を検討する際に押さえておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめました。自社の状況と照らし合わせて、どこから手をつけるべきかを判断する材料としてご活用ください。


※このチェックリストは、そのまま社内の検討資料としてコピー・調整してご活用いただけます。

① 今の課題は「運用の工夫」or「構造」の問題か?


運用の改善で一時的に回るなら急ぎではありませんが、何度も同じ課題が繰り返されるなら構造的な見直しが必要です。


② ツールを追加するだけで本質的に解決できる問題か?


新しいツールを入れても、データ連携や業務フローが整っていなければ、かえって複雑化することがあります。


③ 業務フローを整理・可視化できているか?


「誰が、いつ、何をするか」が明確でないと、システムを作っても現場に定着しません。まずはフローの整理が重要です。


④ 顧客データを一元管理できているか?


購入履歴・問い合わせ・行動データがバラバラだと、顧客理解が深まらず、施策の効果も限定的になります。


⑤ 属人化を解消できる設計になっているか?


特定の人に依存した業務が多いと、その人が休んだり辞めたりした際に業務が止まるリスクがあります。


⑥ 将来のスケールや拡張を見据えた構造か?


今だけ動けばいい設計だと、売上が2倍・3倍になったときに作り直しが必要になり、コストが跳ね上がります。


⑦ 社内・外部パートナーの開発体制は整っているか?


内製するのか、外注するのか、どこまでを誰が担当するのかを明確にしておくことで、開発がスムーズに進みます。


⑧ 手作業・転記作業が多く発生していないか?


Excelやスプレッドシートでの手入力が日常化しているなら、自動化やAPI連携で大幅に効率化できる余地があります。


⑨ 在庫・出荷・問い合わせ対応のボトルネックは明確か?


どこで時間がかかっているか、どこでミスが起きやすいかを把握することで、優先的に改善すべきポイントが見えてきます。


⑩ システム改善の投資対効果を試算できているか?


開発コストだけでなく、改善後に削減できる工数やミスのコスト、売上機会の拡大も含めて効果を見積もることが重要です。


まとめ|D2Cの成長を支えるのは仕組み


👉 いきなりフルスクラッチに走る
👉 要件を詰めすぎて止まる
👉 現場の運用を無視した設計


よくある質問

ツールを増やすだけではダメですか?
部分的には効果がありますが、データが分断されたり、ツール間の連携が複雑になったりと、構造的な課題は解決できません。全体設計を見直すことが重要です。
小規模D2Cでもシステム構築は必要ですか?
規模が小さいうちから設計しておくことで、成長時に作り直すコストや手戻りを防げます。早い段階での投資が、将来の負債を減らします。
どこから手を付けるべきですか?
まずは業務フローの整理と、現在の課題の可視化から始めるのがおすすめです。何が本当のボトルネックかを把握してから、優先順位をつけて改善していきます。

D2Cの業務効率化やシステム構築に悩んでいる方へ。


「売上は伸びているのに現場が回らない」「顧客データがバラバラで施策が打ちづらい」「属人化が進んで誰かが休むと業務が止まる」。そんな課題を抱えたまま、日々の運用に追われていませんか?

D2Cの成長フェーズでは、ツールの追加だけでは解決しない構造的な課題が必ず出てきます。業務フローの整理、データの一元管理、API連携による自動化など、仕組みそのものを見直すことで持続的な成長が可能になります。

「何から手をつければいいか分からない」「システム改善の方向性を一緒に考えたい」という方へ、D2C事業の課題整理から要件定義、システム構築まで一貫してサポートするご相談を受け付けています。ぜひお気軽に相談してみてください。



執筆:渡辺彩
編集:blue広報チーム


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